COVID-19パンデミックの結果、フレイト・フォワーダー業界とグローバルサプライチェーンは前代未聞の課題に直面し、高度で信頼性の高いデジタルソリューションの重要性が浮き彫りとなった。

Fracht France社にとって、急速に変化する業界と新たな経済環境に対応して競争力を維持するにはデジタル・トランスフォーメーションの優先が益々重要となった。

Fracht France社がCargoWiseに移行した主な理由は、リアルタイムの可視性、ネットワーク全体におけるシームレスなコミュニケーション、そして正確な最新データが単一のグローバルシステム上でアクセスできることであった。

Fracht France社長のLionel Tristan氏は「輸送、物流および通関事項に特化している安全なシステムを持つことが当社にとって大変重要であった。なぜなら、現在の市場でわが社に今後成長する機会があるかはごく最近まで不明であったからだ」と語る。

「生産性を高め、顧客のニーズに対応し続けるためには、船会社、航空会社、税関など当社の環境にあるすべての関係者に接続された最新のシステムが必要であることを認識した」。

40カ国余りに115のオフィスを構えるFrachtグループの一員、Fracht France社は、フランスに5カ所のオフィスがあり、通関および業界プロジェクトはもとより、海上、航空、トラックおよび鉄道貨物のための物流ソリューションを提供することに特化している。

CargoWiseを長年使用してきたFrachtグループのオーストラリアとアメリカのオフィスの同僚に倣い、Fracht Franceも2021年初頭に同物流実行プラットフォームを導入した。 

「当社にとってCargoWiseに移行する一番の利点は、以前はなかったグローバル・データベースだった。このデータベースを使用することにより、それぞれの国で毎回データを入力する必要なしに各国間でのファイル交換が可能となる。そのため最終的には社員の生産性が大幅に向上し、お客様にも利点をもたらす」とTristan氏は述べる。
 

コミュニケーションと透明性が導入の成功につながった

社員をシステム移行に順応させる重要性を認識したFracht Francesは、CargoWiseの導入準備に1年を費やし、社内にCargoWise専任チームを立ち上げた。 

「3、4カ月でCargoWiseを導入できることはわかっていたが、1年かけて当社の目標を定義し、またCargoWiseに移行する理由と同システムの移行がもたらす個人および会社両方への利点を社員に伝えることにした」とTristan氏は説明する。

Fracht FranceのERP CargoWiseプロジェクトチームの一員であるAurélie Broquet氏によると、この入念な計画的アプローチが社内での新システム受け入れを成功させ、最終的には長期的な生産性の向上につながった。

「同プラットフォームの導入を成功させるには、一貫性のあるコミュニケーションと教育が不可欠だった。当社のCargoWise部門は、スーパーユーザー(システム管理者)向けのリモート・ワークショップおよびトレーニングセッションを開催し、導入のための準備態勢が完全に整うようにプラットフォームの使用を毎日練習するよう奨励した」。

Tristan氏は、同社社員には起業家精神があり、またアイデアを提案してあらゆる物事のやり方を模索するよう奨励されているため、最終的に社員がCargoWiseへの移行を喜んで受け入れてくれた、と付け加える。

「当社社員は日々新たな課題に直面することに慣れており、当社のビジネスを改善する方法を探ることが奨励されている。そのため、CargoWiseのプラットフォーム機能と、それでどのように作業が楽になるかを理解したあとは、当社が正しい選択をしたと説得する必要はなかった」。

生産性が中心のビジネス

CargoWiseの導入以来、Frachet France社は業務効率と生産性が向上するとともに社内外のネットワークとのコミュニケーションや連携、そして透明性も向上した。

「CargoWiseのおかげで、当社のすべての支店間で内部プロセスを統一させることができた。また、以前は航空会社と船会社の接続や、ファイルの自動更新がなかったため、効率と生産性も向上した」とBroquet氏は述べる。

「導入後わずか3カ月で、CargoWiseが生成するレポートとKPIから正確なデータが得られた。そしてこのデータのおかげでより迅速で顧客中心の判断が下せるようになった。またCargoWiseの導入で、以前はとても複雑なプロセスだった各国間のデータ共有が可能となった」。

「CargoWise の利点は、それぞれのフレイト・フォワーダーが自分たちの作業する方法でプラットフォームをカスタマイズできることだ。物流業界で多くのことを実行できるシステムを手に入れたため、それを当社の作業方法や顧客に利益をもたらす方法に合わせてカスタマイズした」とTristan氏は付け加える。

顧客に貨物の最新状況を伝え続けることはFracht Franceにとって常に重要なことだったが、今はこれまで以上に、顧客固有の要件に基づく自動化されたほぼリアルタイムのレポートが求められている。

「CargoWiseは航空会社および船会社に接続されている。そのため、お客様が貨物を追跡して輸送記録を残せるように、正確で最新のデータおよびKPIを簡単に提供することができる。これは当社とお客様にとって大きな利点である」。

デジタル化を通じて柔軟性と革新性を維持

Tristan氏は、顧客からの需要や環境的要因が変動し続ける中で柔軟性と革新性を維持することが、フレイト・フォワーダーにとって今後の重要な課題になるであろうと述べている。

「パンデミックにより我われの業界全体でデジタル化が加速した。それにより、物流ソリューションの提供方法が完全に変わったため、船会社や航空会社と迅速かつ簡単に通信できる堅牢なITシステムとインフラを整備することが極めて重要となった」。

「適切なデジタルツールを導入することで柔軟に対応することができ、お客様のビジネスに与える影響を最小限に抑えるソリューションを提供することができる。それがCargoWiseを選んだ理由であり、当社は社内外のプレッシャーにさらされることがあっても回復することができ、将来の成長を確保できる」。

Fracht France社は向こう1年間にかけて、社員にCargoWiseの効果的な使用に必要な知識やスキルを身に付けさせ、自信をもって同システムを使用できるように引き続きトレーニングを実施する予定だ。また、CargoWiseプラットフォームの高度なワークフローおよび自動化ツールを活用して、同社の業務をさらに最適化して生産性を高め、顧客にさらなる価値を提供する意向である。

「Fracht Franceの成功とは、当社のお客様が満足してくださることだが、同時に社員が満足することも非常に重要だ。なぜなら、社員がハッピーであれば、お客様もハッピーとなるからで、結果としてビジネスが持続し収益の向上につながるからだ」とTristan氏は締めくくった。

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