アジア太平洋地域の大手航空貨物キャリア、シンガポール航空(SIA)は、業界をリードする物流実行プラットフォームCargoWiseのプロバイダーであるWiseTech Globalと提携を結び、両者システム間における電子ブッキングの直接交換を可能にする。同提携で世界中の多くのフォワーダーに多大な恩恵をもたらす予定だ。

こうしたシステム統合はSIAにとって初のことであり、世界大手のフレイト・フォワーダーを含め、CargoWiseのユーザーはカスタムAPIを使用してSIAに直接アクセスし、CargoWiseプラットフォーム内からリアルタイムで貨物の予約や変更を行うことができるようになる。

SIAの貨物部門上級副社長であるChin Yau Seng氏は次のように語っている。「シンガポール航空では、すべての事業領域でデジタル化を継続することに取り組んでいる。この度のWiseTech Global社との提携により、両社間における電子ブッキングシステムの統合が実現し、お客様はCargoWiseのオンライン・プラットフォームで航空貨物の予約をSIAと直接できるようになる。これは、貨物の輸送を依頼するお客様に対して、よりシームレスな顧客体験を提供するために当社が講じている数ある対策の1つである」。

WiseTech Globalの航空貨物担当Chief Automation Officer(最高自動化責任者)であるScott McCorquodale氏は次のように述べている。「航空貨物のスペース不足は依然として続いており、運賃も変動しているため、基本的なプロセスである貨物の移動がかつてないほど複雑になっている。フレイト・フォワーダーはそうしたプロセスのあらゆる段階において、顧客に対して透明性を提供しなければならないというプレッシャーに絶えず直面している。当社のフォワーダーの顧客のために、シームレスで透明性のあるリアルタイムでの体験を生み出すためには、CargoWiseとシンガポール航空の電子ブッキングのホスト間統合が不可欠である」。

「当社の主要プラットフォームであるCargoWiseのエコシステムおよび機能を構築し続ける中、シンガポール航空とのシステム提携を歓迎している。同提携により、電子ブッキングの直接インターフェースが強化され、CargoWiseのお客様にメリットがもたらされる。当社には独立系キャリアとの接続および提携が増えており、世界中のフレイト・フォワーダーおよび荷送人に多大な恩恵をもたらすであろう」。

 

シンガポール航空について

シンガポール航空は、ボーイング747-400貨物機の他、スクートやシルクエアーなどのSIAグループ内の航空会社が運航する旅客便でも貨物スペースを提供しており、国際航空貨物輸送量ランキングで上位10位1 以内に入っている。また、サービスの信頼性に関しても、シンガポール航空はIATA Cargo iQ基準において業界内で最もパフォーマンスの高い貨物航空会社の1社として常に高い評価を受けている。

1IATA国際航空輸送量ランキング2020


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